読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大学生(非クリエーター)がアニメ業界に入るには

 

 

「絵が描けるわけではない、モデリングができるわけではない、話を書けるわけではない、音楽を作れるわけではない。でもアニメ業界で働きたい。」 

第n次アニメブームにある今、こう考える学生も結構多いんじゃないだろうか。というか自分もその一人だった。

そこで、今回はアニメ業界への就職について個人的見解を述べようと思う。

 

まず、大学生(非クリエーター)がアニメ業界にいくための入り口は基本的には以下の二つ。

  1. 製作会社(プロデュース、営業、広報・経理・総務等バックオフィス)に就職する
  2. 制作会社(制作進行)に就職する

(製作・制作の別に関する説明は割愛する)

 

1.は具体的に、TV放送局、広告代理店、出版社、音楽出版社、パッケージメーカー、玩具メーカー、ゲーム会社といった業種が挙げられる。よくOPの最後のほうに表示される製作委員会のクレジットや提供クレジットに名を連ねている会社。

f:id:zhicai_dongman:20170329161142j:plain

(出典:けものフレンズ』第10話(けものフレンズプロジェクトA製作、ヤオヨロズ制作)

 

2.は現場で実際に原画や動画、制作管理等の作業を担うアニメ制作会社。制作会社も規模によって元請けやグロス請け等色々。

f:id:zhicai_dongman:20170329161335p:plain

ただし、2.の制作進行は、一般的に車の運転を要求されるため(ペーパードライバーはNG)、普段車を運転しない人または免許を取得していない人にとっての実質的な入り口は1.のみとなる。

f:id:zhicai_dongman:20170329162734p:plain

(出典:(株)ぴえろ公式HP採用情報http://pierrot.jp/company/employment_grad/

 

 (1)製作会社(プロデュース、営業、広報・経理・総務等バックオフィス)に就職するには

 

前述の通り、製作会社といえばTV放送局、広告代理店、出版社、音楽出版社、パッケージメーカー、玩具メーカー、ゲーム会社等。

事務系総合職となると厳選採用、応募者は全員大卒以上でさらに体育会系、帰国子女または留学経験者、独占業務資格保持者といった人たちがいる。

こういった強敵と競うためには、

 ①アニメの知識以外に語れるものをしっかりと持っている、引き出しが多い(資格なり経験なり)

 ②業界構造や市場動向を把握している

 ③志望企業、事業内容を理解している

 ④持論やアイディア、熱意を持っている

 が必須となる。

 

①について、同業種に就職する学校の同期も数人いるが、漏れなくこれが当てはまっていてアニメは趣味のなかの一つといった感じ。そこに留学経験なり資格なりが加わる。①~④はどれも必須だけど、もし一番重要なものを選ぶとしたら個人的には①。

「アニメにしか興味がありません。」というのがとにかく良くないのだと思う。

 

 

②について、(一社)日本動画教会が毎年刊行している『アニメ産業レポート』が最も参考になる。サマリーは無料で本編自体も10000円以内なので価値ある資料としては安価。自分は2014年分から購入している。

aja.gr.jp

もし10数万円を出せる環境(大学の研究室等)にあるなら、(株)矢野経済研究所の『クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 2016』も参考になる。ただ、本編を研究室で購入してもらって読んだ感想としては、正直費用対効果は見合わない。

www.yano.co.jp

制作サイドの状況をより理解するには、(一社)日本アニメーター・演出協会が刊行している『アニメーション制作者実態調査 報告書2015』等が参考になる。

www.janica.jp

そのほか、経産省なども関連資料を公表している。

コンテンツ産業(METI/経済産業省)

ちなみに、こうした資料をネットで検索する際、検索キーワードに filetype:pdf を加ええるだけで検索結果の精度及び質が高まる。

 

③について、企業HP内の情報(決算資料、有価証券報告書等)と、OBの生の声が重要となる。過去数年分のIRを辿ってみたり大学のキャリアセンターでOBとの連絡手段を確保すると良いかも。

 

④について、これは自分で考える他ない。逆に言えば、他の就活生と差別化しやすい部分の一つでもある。

 

①〜④まで書き出して読み返すと、他の業界での就職活動において求められること、やるべきことは結局同じように思う。

 

(2)具体的にどんな会社があるのか

 

以下、参考として業界ごとに新卒採用をやっている企業多めで挙げてみた。選定は適当。

 

①放送局、ケーブルテレビ、ネット配信

 

NHKエンタープライズ

読売テレビ

テレビ東京HD

東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)

エー・ティー・エックス

クランチロール

GYAO

 

②広告代理店

 

電通

博報堂DYメディアパートナーズ

アサツー ディ・ケイ

 

③ライツ、番組販売

 

創通

フリュー

トムスエンタテインメント

 

④パッケージ

 

アニプレックスソニーミュージックグループ)

ワーナーブラザーズジャパン 

バンダイビジュアルバンダイナムコグループ

エイベックス

ポニーキャニオン

メディアファクトリーKADOKAWAグループ)

vap(日本テレビグループ)

フロンティアワークスアニメイトグループ)

 

⑤玩具その他商品化

 

タカラトミー

バンダイバンダイナムコグループ

 グッドスマイルカンパニー

アニメイトムービックアニメイトグループ)

ブシロード

 

⑥出版

 

KADOKAWA

講談社

集英社

小学館集英社プロダクション

芳文社

一迅社

 スクウェアエニックス

 

音楽出版

 

ランティスバンダイナムコグループ

日本コロムビア(フェイスグループ)

ポニーキャニオン

ソニーミュージック

エイベックス・ピクチャーズ

キングレコード

 

⑧映画配給

 

東宝

東映

松竹

 

⑨遊技機(有り体にいうとパチンコパチスロ

 

セガサミー

フィールズ

京楽産業

 

⑩ゲーム

 

バンダイナムコゲームスバンダイナムコグループ

DMM.com

 

⑪中間卸

 

ハピネットバンダイナムコグループ

 

 

 

おわり。